 一年の初め正月。大昔から、正月にはどこの家でもそれぞれの祖先にあたる年神を迎えて、五穀豊穣を祈る大事な祭りを行ってきました。今日行われている正月行事の多くはその年神の祭りに由来しているといわれています。また、一月を「睦月」(むつき)とも呼びますが、正月は年の始めの祝い事をして、知り合う人々が互いに行き来をして睦まじく過ごす時期という意味があります。
一月は、おせち料理に始まり、七日の七草粥、鏡開きのおしるこ、小正月の小豆粥などの行事食をいただく場面がたくさんありますね。もしも、あなたの身近に地域の食文化をよく知る方がいらしたら、その地域特有の食のお話や子供の頃の食事風景などを聞いてみるとおもしろいかと思います。
伝統的な行事食や古くから伝えられる郷土料理など、その土地に伝わる食文化やその土地でとれる食材の良さ、更に食材にまつわる先人達の教えや知恵などを改めて見直すよい機会となるでしょう。
今月は、丹波黒豆で作った三之助の黒豆とうふ“丹波黒豆”を使い、一年の始まりの月、一月に相応しいシンプルなおとうふ料理「丹波黒豆とうふの葛蒸し」と「丹波黒豆とうふのみぞれ椀」をご紹介します。
調味料は、昆布、塩、醤油、酒、みりん、味噌など、基礎調味料のみを使用しますが、それぞれ嘘のない本物の調味料を使用して下さい。上質な黒豆をたっぷり使用した“丹波黒豆”は、大粒の丹波黒豆が本来持っているほんのりした香りと甘みが特徴です。本物の調味料を使うことで、本来の黒豆とうふの味を壊さずに上手に旨味を引き出させます。
あっさりとした味わいは、おもてなしにも喜ばれ、葛や大根おろしが、冷えた身体をほかほかと身体の芯から温めてくれます。
どうぞ、おとうふを丁寧に扱われ、ご一緒にいただくお相手やご家族を思いながら、じっくりゆっくり時間と手間をかけて、料理をお楽しみ下さい。
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