
旧暦6月を、梅雨があけて水がかれてなくなる月、ということから水無月(みなづき)と呼びます。
田植えが終わって田んぼに水を張る必要のある月から『水張月(みはりづき)』『水月(みなづき)』とも呼ばれます。また、田植えの大仕事を終えた月『皆仕尽(みなしつき)』とも。
春も終わりを告げ、夏の扉を開ける時期に続く長雨が『梅雨』です。
街では傘の花が咲き、長靴の新調をそろそろ考える季節になりました。梅雨のはじまり『入梅』は、稲作を中心に生活してきた日本人にとっては大切に考えられ、ことさら田植え前後の雨は大切なものでした。
また季語の『五月雨(さみだれ)』は六月の梅雨に降る雨の事をさします。『さ』は神に捧げる稲の事、『みだれ』は水垂れから雨の意味です。
田植えは、昔も今も水田に命をふきこむ大切な作業とともに、田の神に感謝を捧げる稲作日本の最大の行事でもあり命のみなもと、ともいえますね。
そう思うと、毎日シトシトと降り続く梅雨もありがたく、感謝せざるを得ません。梅雨、暑い日もすくすくと育ち、秋に大地の恵をたたえた輝く稲穂をみるのが、今から楽しみになってきます。そろそろ冷たいものを、と思う頃、今月は『熟とうふ』を使 ったさっぱりとした目にも涼やかな2品をご紹介します。

一品目は、熟とうふの濃厚でなめらかな、舌触りを楽しめる『熟とうふの山かけ風』です。今春に旬を迎えた若布(わかめ)を使って、磯の香りたっぷりのどんぶりになっています。
二品目は、涼しげでのどごしのよい一品です。熟とうふのとろりとした口どけはそのままに、
寒天の薄衣との妙をお楽しみください。
『こおり熟とうふ』 |