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豆腐メーカーとしては安全性や農薬添加の問題はもちろんのことですが、限られた素材を必要な量だけ確保しなければならないという問題も抱えています。
私達は豆腐の素材を生産する方々と家族ぐるみのお付き合いをしています。「中藪グループ」さんとも信頼関係を築くことで、より良い大豆を生産していただき、美味しい豆腐を作っていけるものと考えています。
「中藪グループ」さんには自然災害などのことも考えて、契約栽培をお願いしています。高品質な商品を安定して供給いただくために、よい素材を買い支えています。信頼関係をいかに継続させていくかが一番大切なことだと思っています。
「中藪グループ」さんとのお付き合いは1996年から始まりました。メンバーの高瀬さんの弟さんがはつかり醤油でお馴染みの埼玉県川越市の「松本醤油」さんを訪れた際にお会いしたのがきっかけです。「中藪グループ」さんは5人の生産者で組織され、全体で約11haの大豆畑を所有しています。
「大袖の舞」は豆腐用素材としてはあまり一般的な品種ではありません。通常は枝豆で食べるために作られています。当社用として特別に大豆を供給してもらっています。「中藪グループ」さんのメンバーは、主に大豆・小豆・じゃが芋・ビート・小麦・アスパラ等を生産しています。4年ごとの輪作体系を組んでいて同じ畑で同じ作物を作るのは8年に1回だそうです。
大豆の開花は7月中旬、一般の品種は薄紫色の花が咲きますが「大袖の舞」は白い花を付けます。
収穫は9月下旬頃から(天候によっては10月末になることも・・・)、毎年11月中旬には雪が降り始めますが、その前に脱穀作業に入るそうです。大豆の天敵である害虫は、枝豆の時に中身を食べてしまう豆芯喰い蛾(シンクイガ)、ワイ化病(丈が伸びずに葉が落ちなくなってしまう病気)のウィルスを持つ怖い存在のアブラムシ、夜盗虫(ヨトウムシ)などがいます。安全性や農薬添加を考えることは同時に害虫から如何に守るか?も課題になるようです
【中藪さんと茂木の対話より】
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| 茂木と中藪さん |
茂木: 『もぎ豆腐店』では1日約1500kgの大豆を使っている。豆腐(商品)によって何種類かの品種をブレンドしているが「大袖の舞」は、よせ豆腐や只管豆腐の香り出しには欠かせない大豆の生(き)の香りが高い豆だと思っている。よせ豆腐はさらさないので糖度が高くて香りのある品種が味を作る。にがりを少なめにすると味そのものが際立つので、本物の豆の味がする品種が求められる。高蛋白より高糖度、そして大粒系、これが将来的に求められると思う。地力と生産者の技術で、少なくても良い種を残していくことが必要だと思うよ。
誰でも作れるもの、減反政策(捨て作)で作られるようなものは駄目。これからは味のある品種、そしてある程度、豆腐の作りやすさ・・・・。
市場性の中で良いものが出て、それが残っていく・・・10年先のことを考えて、10年前から初めて、そして実らせるもの。そんな仕事をしていきたいものだね。
中藪: 「大袖の舞」は決してメジャ−な品種ではないので、将来は種の供給が止まる可能性も無くはない。収穫が遅れると太陽光線の影響でクロロフィルが無くなって・・・心配事は多い。
しかし、今の私達の競争相手はカナダなんです。社長がおっしゃる通りに良いものは選ばれていくものだと思っています。今後は「良い大豆」の生産規模を広げていきたい。
家族ぐるみのお付き合いということで普通では味わえないことを感じさせてもらっていると思います。こうして皆さんにも来ていただいて、グループのメンバーとも交流してもらったり、こっちも茂木さんのところを訪ねたりして関係が出来ていく。いやぁ、いいと思うよ!
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